TOP >>資料 >>雑誌記事など >>プライアおよびヴィラ・デ・モール
マカオの不動産は圧倒的な売り手市場。米系大手証券が「マカオ不動産の価格は3年後に5割増になる」などと報じて拍車をかける。日本とは違い、市場価格があがれば、物件の定価もあがる。このため、デベロッパーは売り渋り傾向にある。いま物件を無理して売らなくても、値上がり後の将来に売ったほうが、デベロッパーの利益は大きくなるという算段だ。買い手は世界中から大挙して押し寄せている。マカオの不動産業者の力量は、買い手を探すことではなく、いかにデベロッパーから良い物件を売ってもらえるかにある。
残念ながらベネシアン・マカオなど大規模リゾートが続々と開業するコタイ地区で、上場企業クラスの安心感のあるデベロッパーの物件は、販売停止か、すでに巨大リゾートの開業を織り込んだ価格になっている。コタイ地区でマンション開発をする以上、デベロッパー自身がコタイ地区の大発展を確信しているためだ。
一方、マカオ半島の物件を開発しているデベロッパーの価格は、コタイ地区の今後の発展を考えれば安く見える。日本人やアメリカ人ほど、ラスベガスの発展について知識も見聞もない地元勢にしてみれば、コタイ地区の発展は「実際に発展を目にしてから価格に反映させる」もの。現時点では比較的割安なマカオ半島の物件をお薦めしたい。
では、どんな投資物件があるのか。まずは、ヴィラ・デ・モール。2010年に完成予定の海沿いの高級マンションだ。マカオ半島とコタイ地区を結ぶフレンドシップ橋の乗り口近くという交通の要所にある。フェリーターミナルまで5分、国際空港まで10分、ベネシアン・マカオなどコタイ地区にも15分、中国国境に3分という利便性。海に面した新築マンションは、希少性も高い。売り出し中の部屋(約1,000室)の9割以上が完売の人気物件だ。プールやボーリング場まで備えた共有設備も魅力。海面の小型の物件は完成前の短期転売に適している。買い手にとって、物件の完成を待たずして、容易に物件の価値が想像できるからだ。大型物件や、価格的に割安な街側の物件は、実際の眺望や共有設備の品質を実感できる完成までの保有(4年程度)がいいだろう。
次にプライア。2009年に完成予定の高層(54階)マンションだ。立地はマカオ半島北部の住宅街にあり、利便性は、そこそこ(とはいってもマカオ自体が狭いため、中国国境に10分、フェリーターミナルに15分、国際空港に25分)。それだけに面積あたりの単価はヴィラ・デ・モールより2-3割安い。この物件の特徴は、周辺の建築が25階程度に規制されている中で、54階という高層を実現していること。完成すれば目立つうえに、良好な景観が期待できる。もっとも、眺望などは完成してみて実物を見ないと理解しにくい面もある。2年後の完成を待ってから売却したほうが得策にも思える。 マカオの不動産価格は、日本の地方都市と変わらない水準だが、それでも香港から比べれば半分程度。もともと27平方キロの小さな土地に50万人が暮らすという世界一の人口密度。労働者や定住型の観光客などで近い将来には人口100万人という声もある。2012年に着工予定と噂されるマカオ・香港を結ぶ自動車橋や、すでに香港を超えた1人あたりGDP、年間16%という力強い経済成長を考えると「3年後に5割」は控えめとすらいえよう。ベネシアン・マカオを皮切りに、マカオのコタイ地区がアジアのイベント・エンターテイメントの中心地として目に見える実績を出し始めると、この街への注目と投資は、さらに高まるはずだ。