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バカラよりもフドーサン

驚異的な成長を続けるマカオ。カジノに賭けますか? 不動産に賭けますか?

  マカオへの「投資」には主に二つの方法 がある。一つはカジノで賭けること。もう 一つは不動産を買うこと。カジノで常勝 なんてできるわけがない。   人口四九万人、東京の渋谷区と新宿区 を足したぐらいの大きさしかないマカ オは、いまやカジノの売上・税収ともに 本家ラスベガスを抜いて、世界一の座に ある。年間二二〇〇万人、近い将来には 三五〇〇万人という観光客の大半を占め る中国人ギャンブラーのおかげだ。ラス ベガスならVIPルームでしか見られな い大金が、マカオでは一般フロアで、こと もなげに賭けられている。   九九年にポルトガルから返還されて以 来、特別行政区として都市開発が進み、一 定の自治が存続している。外国人の不動 産保有や、外貨の持ち込みも持ち出しも 自由だ。マカオには、ラスベガスを中心と したアメリカ資本も兆円単位で投資して いる。

不動産価格は年率二割で上昇

  中国の発展を背景としたマカオの急成 長を外国人が享受するには不動産投資が 手っ取り早い。不動産市場は、この五年 間、毎年二〇%台の成長を維持している。   それでも現状の不動産の価格は香港 の三分の一程度。今後五年間も五%から 一五%の成長が続いて、最終的にマカオ の不動産価格は香港の八割程度にまでな るとも言われている。なにしろ香港から、 わずか五〇キロ。二〇一〇年に計画され ている香港とマカオを結ぶ橋が完成すれ ば、現在、フェリー で一時間かかる香 港とマカオの時間 距離は大幅に短縮 される。   昨年にはラスベ ガスでも最高級と されるwynnリ ゾートがマカオに 開業。建物の規模 こそ本家の三分の一程度だが、内装や雰 囲気はラスベガスそのもの。 「アジアのラ スベガス」というマカオ政府の掲げるビ ジョンが実現しつつある。   今年の夏には、規模も中身もラスベガ スを彷彿とさせる、ベネシアンリゾート が開業。ブランドショップの数や規模は、 香港を超え、一〇万平米という巨大なイ ベント施設も稼動する。このリゾートだ けで新規の雇用が約七万人というから、 不動産市場が活況なわけだ。  一〇〇万香港ドルの不動産購入に五〇万香港ドルの預金と、先進国の中で は抜群にハードルの低い投資永住ビザも 人気で、マカオの人口そのものも増えて いる。

三〇〇万円の投資で二〇〇万円儲ける

  不動産取引の商慣習は、香港に近い。プ リビルドと呼ばれる建築前の物件の売買 も盛んだ。多くの建設前物件は、建築費の 三割程度を払えば所有権を登記して転売 できる。   例えば一〇〇〇万円の不動産を登記す るのに必要な資金は三〇〇万円。この不動 産が年間二割で上昇したとして、一年後に めでたく売却できれば、利益は二〇〇万 円。ベストの場合なら三〇〇万円の投資で 二〇〇万円の利益を得られる計算になる。   もちろん「売れるかどうか」はある種 の賭けの要素をを伴うが、バカラやルー レットと比べれば、はるかに勝率が高い のは言うまでもない。