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マカオ経済驚異の成長力

マカオ発展の永続性

小国は知恵がなければ存続できません。人口50万人、面積28平方キロしか持たない小国のマカオの人々は、知恵を絞って、永続的な発展と自立を維持できる基盤を作り上げてきました。そして今やマカオは、誰もが長期的な発展を確信する国になりました。

中国にとっての必要悪としてのカジノ

共産党の一党独裁制度の中国本土では、ギャンブルはご法度です。しかし、中華民族は、世界中の他民族と比べても、極めてギャンブル好き。開放政策で中国経済が発展してくるにつれて、多くの中国人は海外でギャンブルをするようになりました。

中国政府、中国の人々の考え方は、常に大局的です。金持ち中国人がラスベガスでギャンブルをしても、中国政府にとっては、良いことは一つもない。ならば、金持ち中国人に、中国領であるマカオで遊んでもらったほうが、大局的には中国にとって利益になる(ただしマカオから中国への上納金のような制度はありません。しかし中国からマカオに来るための国内交通や近隣都市への波及経済効果などのメリットを中国本土も享受できるわけです)、という考え方です。

また、ギャンブルという中国人の大好きな娯楽は、激しい競争社会の中で経済発展を続ける中国の人々にとって「ガス抜き」にもなります。マカオというガス抜き弁があるからこそ、中国国内でのギャンブル禁止などの統治が可能になるという仕組みです。

これらのことから、中国にとってのマカオは、ある種の必要悪といえます。中国人のマカオ渡航や、マカオでのギャンブルの必要性が、減ることは考えられません。

莫大な海外投資による発展の裏付け

マカオには欧米の国々が、すでに3兆円を超える投資を実行しています。これはマカオの自治が中国返還後も特別行政区として維持されるという中国政府の国際公約を、世界が信用しているからです。投資がされている以上、中国政府が公約をひるがえせば大変なことになります。

同時に、マカオ政府にとっては、これらの外国からの投資は、自らの自治を維持するための大きな理由になります。また一方で、中国政府にとっても、外国からの巨額の投資が自らの領土内にあることは政治交渉などでは利点になります。

欧米に対しては中国経済の発展の利益を得られる最も安全な投資先として、中国政府に対しては外国投資受入地として、マカオは自らを国際政治のカードにすることで、自らの安定を手に入れました

中国の人々には、約束事は、「約束したから」守られるのではなく、「約束を守るべき理由があるから」守られるのだという考え方があります。まさに、マカオの自治を保障するという中国政府の約束が「守られるべき理由」をマカオは数多く持っているのです。